NPO通信No.253

【NPO法人関連ニュースから:1月号】


障害があってもできるテトラスキーを導入

障害が重くても自ら操作して滑走できる「テトラスキー」のアジア初の導入が進む北海道旭川市で、重度の障害がある人が初めて試乗しました。諦めていた自力滑降が実現し、「最高です」などと声を弾ませていました。テトラスキーは米ユタ大学が開発しました。重度の障害があってもジョイスティックやマウスピースなどでスキー板を自分で操作し滑走できる最新のパラスポーツ用具です。欧米で導入が始まり、国際大会も開かれています。用具として販売する形での普及ではなく、人によって異なる障害の程度や様態に合わせて安全性を確保するため、用具を調整したり、乗るのを補助したりするスタッフや滑降時に後ろからサポートするインストラクターの養成といったソフト面の整備を重視します。旭川市ではNPO法人「カムイ大雪バリアフリー研究所」や旭川パラスポーツ協議会など、全国でも珍しい医産学民連携によるパラスポーツ支援の枠組みが確立している点が評価され、導入地に選ばれました。今後は研修だけでなく、子ども用のテトラスキー製造にも着手します。
(1月19日 毎日新聞)


在日外国人がごみ出しなどのルールを学ぶ

鹿児島県鹿屋市札元1丁目の市農業研修センターで11日、外国人が地域で暮らすために必要なルールや知識を学ぶイベントがありました。日本人も交えた約90人の参加者が、ごみの出し方や防災について学びました。説明はいずれも市職員が担当しました。ごみの分別基準やごみステーションに出してはいけないものを、クイズを交えて紹介。発災時の情報入手方法や避難所を事前に調べておく必要性も伝えました。参加者は、住所や宗教などを書いた紙やライトを詰めてすぐに持ち出せる「エマージェンシーボトル」も作りました。「多文化共生のまちづくり」と題して県と市が主催。外国人との共生促進に取り組む地元町内会やNPO法人「マザリープロジェクト」(同市)が協力しました。
(1月16日 南日本新聞社)


海洋ごみを減らす取組み

2050年には海中のプラスチックごみが魚の総重量を上回る可能性も指摘されています。世界的な課題となっている海洋ごみ問題を解決しようと、NPO法人「クリーンオーシャンアンサンブル」(香川県)が13日、高松市の河川で行った回収モデル事業について報告しました。クリーンオーシャンアンサンブルは2025年4月12日〜16日(春)、8月9日〜13日(夏)、10月7日〜11日(秋)の3回、高松市の詰田川(二級河川)でごみ回収実験を行いました。廃棄された漁網で作った河川ごみ回収装置「kawasemi」を使い、上流から流れてきたごみをせき止めて回収し、海への流出を防ぎました。春は19.55kg(1日当たり平均4.89kg)、夏は22.10kg(1日当たり5.53kg)、秋は14.75kg(1日当たり3.69kg)のごみを回収しました。ペットボトルが重量の約48%を占め、夏の強い雨が降ったときに回収量が増える傾向でした。海に流出して浮いたごみを回収する場合と比べて、河川の段階で回収する方が効率が約100倍にハネ上がったということです。クリーンオーシャンアンサンブルでは、回収装置の設計を最適化するなどし、全国の河川に展開したいと意気込んでいます。
(1月13日 KSB瀬戸内海放送)

 


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)