NPO通信No.244

【NPO法人関連ニュースから:4月号】


干し野菜に思いを込めて

名古屋市千種区の認定NPO法人「花*花」で働く人たちが作る「干し野菜 RACCOLTA(ラコルタ)」には、この商品を受け取る人たちを労おうとする想いが込められています。ラコルタはイタリア語で「収穫」を意味し、干し野菜を生産する事業は、関わる人に多くの恵みをもたらしているというのです。花*花は、2005年に設立された認定NPO法人です。知的障害者のための生活介護事業所やヘルパーステーションを運営しています。生活介護事業所「作業工房 花*花」の中でラコルタを作っているのが「作業工房 花2」で、生活介護を要する知的障害者が通う作業所です。19歳から35歳までの5人の女性がいて、彼女らをケアする生活支援員も女性のみです。ラコルタは20年1月から販売を開始しました。野菜の調達から加工、包装までの作業を一貫して実施しています。農薬・化学肥料を使っていない野菜を愛知県内の農園から調達、あるいは青果店などから購入します。野菜は規格外の「B品」が主で、傷やシミのある野菜、店頭に並べるには小さい野菜、大量に収穫され余剰となった野菜がほとんどです。24年1月に発生した石川県・能登半島地震の後日、花*花は、一般社団法人「農福連携自然栽培パーティ全国協議会」の北信越地域で活動する団体にラコルタを送りました。震災で食材が不足する中、インスタント食品で空腹をしのぐ状況に置かれた被災者にとって、お湯を注ぐだけでインスタント食品と共に食べられる干し野菜は重宝されたといいます。
(4月17日 中京テレビNEWS)


動物園の見学会を開催

体感型動物園「iZoo(イズー)」(河津町浜)で4月13日、静岡県河津町のNPO法人「あおぞらビレッジ」が主催する見学会イベントが開催されました。関係者以外は入ることできないバックヤードも特別に案内し、近隣市町の親子連れが楽しみました。同園は日本最大のは虫類・両生類の専門動物園で、カメ専門動物園だった前身の「アンディランド」をリニューアルして2012(平成24)年にオープンしました。餌やりや記念撮影など動物に直接触れて体感できるよう工夫しているのが特徴で、大型の個体や希少種も飼育しています。これまで140頭ほどのゾウガメを繁殖させたほか、生態が謎に包まれているミミナシオオトカゲの飼育環境下での繁殖を世界で初めて成功させるなど、繁殖にも力を入れています。近年は世界最大級のトカゲであるコモドドラゴン誘致に向けたプロジェクトを進行中です。途中、ワニやヘビに直接触れて一緒に写真撮影したり、カメに餌やりしたりする機会もあり、参加者からは「ワニのおなかは思ったより柔らかい」「ヘビの体はサラサラしている」などの声が聞かれました。さらに、関係者以外立入禁止のバックヤードにも案内され、まだ小さくて展示されていない動物なども見学。最後は、感想を伝えたり質問したりする時間を設けました。
(4月17日 みんなの経済新聞)


犬の殺処分ゼロを目指して

「2年連続ゼロ」。何のことか分かりますか?これは沖縄県の「ガス室を使用した犬の殺処分数」です。初めて「ゼロ」となった2023年度に続き、2024年度も「ゼロ」達成しました(※速報値)。月に数回、県内各地で行われている犬の譲渡会。集まったのは、一度は行き場を失ったワンちゃんたちです。譲渡会を主催するのはNPO法人「ワンズパートナーの会」。この日も、数十匹の犬が新たな“家族”との出会いを待っていました。保護犬の多くが一時的に収容される、県動物愛護管理センター。ここでは、飼育放棄や迷子などの理由で行き場を失った犬たちが、一時的に保護されます。かつて、犬の殺処分数が“人口比で全国最悪”とされていた沖縄。センターが近年譲渡拠点の拡充を進め、収容期間を長くするなど工夫を重ねたことで、2023年度、2024年度と2年連続の“ゼロ”を実現しました。しかし、現在も多くの犬が収容され、スペースは常にひっ迫。命を守れるか綱渡りの状態です。殺処分“ゼロ”の実現と継続には、センターから犬を引き取り、新たな家庭との橋渡しをしている、ボランティアの存在が欠かせません。団体に所属する約30人のボランティアは、それぞれが犬を家庭で預かり、月に数回開かれる譲渡会に連れていきます。現在、団体が保護している犬は100頭あまり。ボランティアのメンバーでそのすべてをケアしながら、新しい家族を探しています。
(4月10日 琉球放送)

 


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)