宗教法人アカウンタント通信No.182〇七回忌〇七回忌 令和8年がスタートし、今年が年会法要の年にあたるご家庭のご法事が始まっております。 今年七回忌を迎える檀信徒様も多いのですが、今年七回忌ということは、令和2年にお身内が旅立たれたということを意味します。 ご記憶に新しいことと思いますが、この令和2年は新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっていた年です。 緊急事態宣言が発令され、不要不急の移動は禁止、大型のイベントもことごとく取りやめとなり、東京オリンピックも翌年に延期となりました。 そのような社会情勢の中で葬儀に関しても例外ではなく、令和2年に亡くなった方のご葬儀については、死因が新型コロナウイルスであるか否かにかかわらず、 感染拡大を防止する観点から、たとえ拙寺の檀信徒様であっても筆者のような宗教者が葬祭場や火葬場に出向くことは基本的に避けることを求められました。 そしてごくごく少数のお身内と葬儀社だけでのご葬儀ののち、夕刻以降など通常の火葬と時間をずらして火葬場への移動、そこで関係者全員が厳重な装備をした上で火葬が行われました。 場合によってはお身内ですらご遺体と直接対面することもかなわず、いわゆる「あいまいな喪失」を経験された方々もおられたと思います。 その後、一周忌の年となる翌令和3年、三回忌の年である令和4年、これらの年は大規模な混乱からは一段収束しているとはいっても、まだまだ情勢は予断を許さず、 寺院における年会法要においても、マスク着用、不要の私語は厳禁など、極めて厳粛な雰囲気の中でご法事が行われました。 それから時が過ぎ現在。社会情勢も落ち着きを取り戻し、世界中が大きな危機感を持って対応にあたっていたあの騒動も過去のものになりつつあります。 それだけに令和2年に亡くなられた方の七回忌に関しては、特別な思いを持って筆者も法要を行わせていただいております。 おりしも七回忌の守り本尊は阿?如来(あしゅくにょらい)という仏様です。 この阿?如来は、何が起きても我慢する、動じないという修行を続けて悟りを開いた方と言われております。 インターネットの普及、IT技術の進展にともない、メディアを介さずにさまざまな情報を受け取れる社会になりました。 どこに真実があるのかわからない、どこを見ればいいのかわからない、そんな状況ではありますが、故人様のご冥福を改めて祈ると同時に、 日常においてはしっかりと情報を取捨選択し、周りの方とよく相談して落ち着いて判断する、そのようなことに留意して日常を送りたいと思います。(宗教法人アカウンタント養成講座 講師 高橋 泰源)
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